人間国宝となった、京都府在住の
桶職人である中川清司氏と長男の周士氏の中川木工芸があります。
今、この伝統文化である木工技術に欧米から注目されています。
昔は、200軒ほどあった桶屋も、現在ではなんと
4軒しかないといいます。これも時代の流れでしょうか?
長男の中川周司氏は、2010年にフランスの
高級シャンパンブランドである
「ドン ペリニヨン」とのコラボで
シャンパンクーラーを制作しました。
鉄釘を一切使用せず、木だけを組み合わせた、
水に強い高野槇を200丁のカンナを使い分けて、
「指物」という伝統技術を駆使して
作り上げたと云うから凄い!!
従来の桶に対するイメージを一気に払拭させ、
加工の難しい楕円形のシャープなフォルムを実現させています。
その製品は、美しさだけでなく、
保冷機能も大変優れていて、氷を入れても結露しにくい。
という、今までにないシャンパンクーラーでした。
これを機に、ドンベリの醸造最高責任者も
工房を見に来日し、職人の匠の技を
高く評価したということです。
このシャンパンクーラーの値段は、約8万8000円。
匠が作って、世界で注目される逸品としては、
少し値段が安いような気持ちもしますけど…。
今では、ドンベリ発売元の
LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンと
連携するまでになり、
国内外の富裕層向けのレストラン等に
提供されてきている。
日本ならではの職人が伝統文化の技術は、
色んな場面で活躍しそうな気配です。
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