東京大学教授が指摘する問題
東京大学理学部教授で地震学者のロバート・ゲラー氏は「地震は前兆があり周期的に起こるというのは
思い込み。地震予知は科学的に不可能である」という見解を示しています。
「大規模地震対策特別措置法(大震法)」が1978年に制定され法的に地震予測が定められてからと
いうもの、年間数十億円もの費用が掛かっている国家プロジェクト的なものとなっていますが、
ゲラー教授は「この法は一応防災という名目にはなっているが、これは公共事業を一部の地域に回す
ためのものだ」という指摘をしています。
また、「地震発生のプロセスは非常に複雑で、いつ・どこで・どのように起きるかは予測が極めて困難。
鉛筆を両手で曲げようとすると折れてしまうが、これと同じようにいつ・どこで・どのような折れ方を
するかは不明。単なる鉛筆ですらまともに予測ができないのに、地球規模のことがどうして分かるという
のか。地震予測に莫大な予算を掛けるくらいなら、耐震・免震補強や護岸工事などに使うべきだ」
と苦言を呈しています。
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