「SJS症候群」とはどのようなものなのか
「SJS(スティーブンス・ジョンソン)症候群」という疾患を聞いたことがあるでしょうか。
これは粘膜や皮膚が過敏になる症状で、漢方薬・風邪薬・解熱剤などの一部の副作用で発症します。
症状としては、のどの痛みや発熱などの風邪に良く似たもので、それが進行すると粘膜や皮膚の多く
に糜爛(びらん)などが起き、目に症状が出れば失明してしまうこともあります。
また多くの場合、治療を行っても目に後遺症が残るということです。
幼児~高齢者まで幅広く発症し、最悪の場合死に至ることもあり、2012年までの5年間で1220件が
重篤な症状で、そのうちの24件が死亡していると厚生労働省が発表しています。
この原因である薬物は実に100種類以上もあり、まだ症例が少ないために医師でも診断が大変難儀で、
誤診で適切な治療がされずに発見が遅れ悪化した症例も多いです。
SJS症候群に限らず、私たちがあまり知らない疾患がまだまだあります。
「自分には関係ない」と思わず、積極的に興味を持ちましょう。
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