勘違いから生まれた言葉の表現
スラっと長く美しい足、つまり美脚のことを「カモシカみたいな脚」と言うことがありますが、
カモシカと言われてもあまりピンと来ないどころか、カモシカの脚が思い浮かばないと思います。
そう思っていざカモシカの写真を見てみた人がいると思いますが、どうでしたか?美脚だと
思いましたか?
残念ながら全く美脚とは言えないですよね。
脚も長いわけでもなかれば細くもなく「スラっとした」という表現が似つかわしくなく、どちらかと
言えば「大根脚」という感じですよね。
ちなみに、カモシカは漢字で「鈴羊」書き表され、かつては音読みで「レイヨウ」という全く違った
動物とごちゃ混ぜにされていたらしく、レイヨウは牛科でカモシカと言われていました。
よって、「カモシカみたいな脚」はレイヨウの脚を指した表現だったのです。
今日ではカモシカは山羊ヤギ亜科に分類されているので、かつてのようにレイヨウとごちゃ混ぜに
なるようなことはありませんね。
レイヨウはカモシカと違い「美脚」と言え、100km/hで走れる俊足でもあるのです。
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