歩道を歩いて、よく目にする黄色のブロック。
目の不自由人のために作られた「点字ブロック」という物ですが、
岡山県が発祥の地だという事を皆さんはご存知だったでしょうか?
点字ブロックが世界で初めて設置されたのは、
1967年岡山県岡山盲学校近くの横断歩道周辺でした。
発案者は、安全交通研究センターの設立者でもある三宅精一氏。
1970年代に鉄道会社が設置したことに端を発し、
全国へと普及にされると共に2001年には日本工業規格(JIS)で
日本基準が定められました。
こうして見ると、かなり昔からあるようで、
JIS規格採用になったのは、比較的最近の事なのですね。
[note]点字ブロックの種類には、
「線状ブロック」と「点状ブロック」の2種類があります。[/note]
前者は、進む方向を示すもの。
後者は、交差点や階段などの手前で注意を促すもの。
この2種類を組み合わせて、使われているのが主流です。
しかし、点字ブロックでも黄色だけでないものや
別の形状をしているブロックが、使われるようになりました。
その要因の一つに、景観を損ねないように、
道路と同色のものが出始めて、
視力の弱い人への混乱を招いています。
日本以外でも世界でさまざまな点字ブロックがあり、
国際規格制定に向けてISO(国際標準化機構)の協議が進んでいます。
そこで注目されているのが、
点字ブロックの発祥の地でもある岡山県がある日本のもの。
2012年には、日本のJIS規格を基にした点字ブロックが、
国際規格に制定され、現在150カ国以上の国で設置されています。
日本で生まれた点字ブロックが、
今や世界中の視覚に障がいを持っている方の
安心と安全を見守っているのです。
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