栃木県宇都宮市に本社を置くマニーは、
社員数が約300人と小規模の会社です。
手術に使用する器具の種類は無数にわたり、
その用途に合わせて様々です。
[note]例えば、「針」一つにしても、形状や加工に工夫されており、
組織を傷つけずに縫合するものから、
組織を切り裂きながら縫合するのに必要な切れ味重視のものまで、
幅広く想像を超える数の針が存在しています。[/note]
その針を製造している
日本の小規模メーカーが世界で一番細い針を開発しました。
この会社では眼球を切開する為の
眼科用ナイフ及び硬くて折れない手術用の縫合針を開発し、
世界でトップクラスのシェアを誇ります。
その販路は120カ国にも及び
海外売上のの約7割を占めているのです。
マニーは独自のルールを設けており、
- 「医療機器以外は扱わない」
- 「世界一の品質以外は目指さない」
- 「製品寿命の短い製品は扱わない」
- 「ニッチ市場(2000億円程度以下)以外に参入しない」
を掲げて世界に根ざした
医療機器メーカーの基礎を築き上げました。
また、一方では、千葉県市川市にある河野製作所も
社員数約110人と小規模ながら、
世界で最も細い手術針のを開発しました。
[note]直径0.03ミリの手術用の針は、
世界でも唯一このメーカーの製品だけであり、
太さ0.1ミリの血管縫合を可能とし、
マイクロサージャリー(微小外科手術)にて活躍している。[/note]
従来は、太さ0.5ミリ程度の血管を縫合するのが
限界でしたが、医療現場からの声により、
髪の毛よりも細い0.03ミリの針の開発に成功し
世界の医療機関で活躍を遂げています。
今日の医療の進歩も、このような医療器具の
開発により支えられている。と、言えるでしょう。
それが、日本の小規模メーカーによって、
生み出されているというのは、
日本の技術力が他の国よりも特化していることの
証明に値するということでしょう。
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