人に配ったという話は一体どこから
「盗んだお金(小判)を貧しく生活に困っている人に分けてあげていた」という義賊伝説で名が
知られている「鼠小僧次郎吉」ですが、本業は鳶職と言われており、小説・歌舞伎・バラエティー・
ドラマなどで私たちも知っていますね。
そんな鼠小僧ですが、江戸時代後期に大名屋敷に限定して荒らを行っていた窃盗犯であり実際に存在した
人物です。
しかし、冒頭にあった「盗んだお金を人々に配っていた」というのは完全なるデマで嘘の情報だという
のです。
鼠小僧は捕まった時にお金をほとんど所有していなかったということですが、かといって盗んだお金で
豪遊していた様子もなかったことから「義賊的だ」と噂になったようですが、本当のところは
「酒・女性・博打」にお金を注ぎ込んでいたというのが正しいとされています。
また、大名屋敷ばかりを狙っていた理由ですが、これは反権力だからではなく、厳重な警備が敷かれて
ある商家よりも忍び込み易いためであったようです。
コメント
確かに、鼠小僧次郎吉は実在しておりました。
盗んだ小判をばら撒いたのは講談から発生した逸話ですが、もしかしたら気まぐれで実行したかもしれませんね。
彼が英雄扱いされたのは、忍び込んだ先は武家屋敷だけだったのです。
(当時の武家では、御家の恥として被害届を出さなかったのです。)
町人の感情からしたら、「胸の透く話だ!よくやった!」ってところですね。