汗をかけば治るというものではない
風邪で発熱すると「身体を温めて汗をかけば早く治る」と教えられたり風の噂で聞いたことがある人は
多いと思います。
この「発汗療法」は今から50年以上も前に日本で伝えられてきた対処法ですが、現代医学ではバッサリ
と否定されており、逆に汗をかき過ぎると脱水症状を招く恐れがあるため、風邪で抵抗力が弱っている
身体にとって危険な方法とされているのです。
では、正しい対処法はと言うと「クーリング」があります。
太い血管が集中している首周り・脇の下・大腿骨の付け根の内側の鼠蹊部など、冷たいタオルやペット
ボトルなどを当てて冷やすことが良いとされいます。
体力の消耗を極力避けつつ体温を下げ、なるべく汗をかかないように(脱水症状を防ぎながら)すること
が非常に重要です。
風邪引きを表現するイラストやマンガなどで、水枕や額に氷嚢を当てているのをよく見ることがあると
思いますが、頭部は太い血管があまりないため十分な効果は得られないのです。
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