最終回が終わったとは言えども、
世界規模でファンを熱狂の渦に
巻き込んだ評判を考慮すれば、
思い掛けないことだと
考えられるかも知れませんが、
初期段階の「ドラゴンボール」というものは、
「週刊少年ジャンプ」にとっては
比較的高い人気があったわけでは無かった。
連載スタートからアニメ作品化に
かけて一年程度の時間を必要と
されたことこそがその裏付けでは
無いだろうか？
実は人気に火のついた鳥山明、
伝説の到来は「天下一武道会」である。
この地点からコミックも
話題を呼び人気度もうなぎ昇りで、
同じ時期にTV番組がスタートした
アニメが原因となってすごい人気が炸裂する。
テレビアニメは
視聴率２０％をオーバーし、
「週刊少年ジャンプ」の発行部数も
急成長しこれまでで
ナンバー１のフィーバーっぷりで、
６５３万部の記録を打ち立てた。
これは、国民的な人気を博した
「ドクタースランプ」を越えた
神がかり的な力作になったことになります。
歴代の烏山明のマンガには無い展開が、
これまでのユーザーからは、
それほど好評では無かったとの声もあるのだが、
強いて言えば、ここからはじまった、
戦闘シーンがぶっ続けで継続していく
ストーリー展開の方が、
実はビジネス的に言えば
大成功したのがドラゴンボールの真相で
あったりもするのである。
本音で言えば、鳥山明先生は
ピッコロ大魔王の息子「マジュニア」を
やっつけてストーリー的には
完結する腹づもりであったと
理解されていたのだが、
とてもじゃないがそのことが
許可される様子では無かったと
考えられます。
当該の時点では、
「ドラゴンボール」ブームには、
まだまだ拡がりを見せ始めただけで
あったからなのです。
日本だけにとどまらず、
テレビアニメは世界の４０強の国々で
放送されており、
マンガは３０程度の国々で売られ、
ワールドワイドに高水準の話題を
呼ぶ事態を得たことになる。
日本にもたらした経済的な
成果は３０００億円以上と考えられており、
原作者とはいえども、
とっくに自分の考えだけで
連載を終了させることが出来る
状態ではなくなってしまっていた。
「ドラゴンボール」の最終回が、
一部とは言え、日本の業界の業績に
影響力を持ってしまっていたのは、
間違いないでしょう。
そんなわけで、ラストの回をうけて、
それぞれの会社の
ヘッド級協議やマネージメント的な配慮などと
いったきめ細やかなな根回しが
実施されたという都市伝説まで
存在しているのだ。
連載を終えてから
２０年程度が過ぎ去った現在でも
新規のムービー作品が
アナウンスされれば注目を集め、
昨今でも大きな注目を集め
凄まじい人気を誇ることから、
集英社の新採用員は、
採用の挨拶として名古屋にあると言う、
烏山明先生の豪邸を訪問して
「どうが、原稿を描いていただきたいです』
と頭を下げお願いすると言う
話もあるらしい。
こういった風に、
創作品の作製以外のプレッシャーに
見舞われる状況においても、
各週連載を継続した烏山明先生こそが、
正にスーパーサイヤ人並の漫画家と
言っても問題がないのではないでしょうか。
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