筆といえば、書道や絵画を思い描く人が殆どでしょう。
熊野町が筆で有名とされていない理由として、
大手化粧品メーカーのOEM生産が主となっているからです。
中国製の安価な筆が攻勢を強めているが、
日本の高品質な化粧筆は国内外のメイクアップアーティスト達に
支持されているのも事実です。
化粧筆の専門メーカーである
「竹田ブラシ製作所」は、
早くから欧米へ輸出を手掛けてきました。
また、携帯用のリップブラシなどでは、
自社ブランドまで確立している程です。
世界の6割のシェアを占めている白鳳堂は、
全国のデパートで取り扱っています。
また、ロサンゼルスにも直営店を出店しています。
このように、日本の化粧筆の『熊野筆』は、
映画の本場のハリウッドや世界的規模の
ファッションショーでのメイクに欠かせない筆として、
現場を支え続けています。
かなり高級な筆ですが、使われている毛は
馬の毛で、柔らかく肌に当たってもチクチク
しないのはもちろんのこと、とても気持ちいいです。
そして、ファンデーションなどを顔にむらなく
綺麗に載せられるのはそれだけ繊細で細かい
毛が粉の粒子をまんべんなく含み、均等に
着けられるからなのでしょうね。
また、馬の毛は先端の見えている部分と
ほぼ同量、中までしっかり入っており、
簡単に毛が抜けることはありません。
品質を維持するために、見えないところにも
しっかり気を使う・・・これが日本企業の
素晴らしい姿勢ですね。
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